そしてパートは正確にはパートタイムとも言われ、英語の「パートタイムジョブ(Part-time job)」の意味を持ちます。 実は法律ではパート・アルバイトの定義や区別はありません。どちらも“働く時間”が正社員より短い(契約期間の制限があり、 会社として決められた通常の労働時間よりも短い)「短時間労働者」という位置付けであり同じものと言ってよいでしょう。 ただ、長年、求人情報誌などの業界独自の定義として、高校生や短大生・大学生などの学生で34歳までの未婚者の中から、 正社員ではなく時給で働く者をアルバイトと定義し、そして、学生でも正社員でもなく49歳までの女性既婚者をパートと定義しています。
業界の慣例的な区別はあったにせよ、法律的には同じ雇用形態といってよいのです。 そもそもの話にはなりますが、労働基準法では正社員・契約社員・パート・アルバイトなどの区別はありません。 すべてを「労働者」と定義し、福利厚生面でもフルタイムのパート労働者と正社員は同等の扱いでなければなりません。 しかし、それらが同等に与えられているとは言い難い現状です。
また、49歳以上の女性も働き手として多く社会で活躍しておりまり、法律的にはもうパートタイムの定義にはあてはまらない存在となっています。 今後は「パート」と「アルバイト」の区別はどんどん薄れ、短時間労働者や時短社員といった“時間”の区分けになっていくかもしれません。